心に残る一行 心の代弁
一行では、ないけれども。
いやー、本当に夢と人間の葛藤と、素晴らしいものが詰まった一冊だった。
その中の言葉です。
『人間って、不幸の競争をしてしまうわね。
本当は死んでしまった人が1番可哀想なのに、誰かを哀れむと負けたような気がしてしまうの。
自分が1番可哀想だって思うのは、自分が1番幸せだって思うことと同じ位気持ちいいことなのかもしれない。
自分を哀れんで、他人を怨んで、本当にやらなきゃいけないことから逃げてしまう…』
『それは違う、って諭されると、腹が立ってしまうのよね。
…こんなに不幸な私をこのうえ責めるのか、って怨んでしまうの』
『意地になっちゃうのよね、変な話だけど』
私がやってしまう、行動心理だ。
「なんで私だけ、いっぱい仕事して。なんであの人はもっとやんないの?
私より給料多いんだから、年が上なんだから、私より仕事して当たり前でしょ?」
「何でこの後輩は、私より仕事しないの?私が同じ年齢の時はその1.5倍仕事してた。
何でもっと自分の意見を持って、判断出来ないの?すぐ人に質問して。もっと自分で考えて、答えを導き出す努力してをしなよ。」
私の仕事中の思考回路は、よくこんな風に卑屈になって、自分の基準で人を判断し、勝手にイライラしてます。
本の一言はごもっとも。
だけど、自分がどうすべきなのか、どう考えるべきなのか、未だに分からない。
だけど登場人物の動きが、私に答えに導く為の光を与えるのだろう。
この心に響く言の葉を、単なる文字で終わらせない為に、心に吸収しなくては。
登場人物達は、自分だけ(自分中心)の考えから、視野を広げていたな。
清秀や、楽俊を元に。
自分と同じような、またもっと辛い立場の人間を見て、自分の境遇がまだましなんだと、
いや、違うな。
うまく言えないが、自分の辛さだけ見てては駄目なんだ。と
辛いなら、変えてかなきゃいけないんだ、変える努力をすべきだったんだ、
私はそれを怠って、何て可哀想な自分って、楽な世界に入り浸ってたんだって、だからダメだったんだって、
気付いたんだ。
もっと他人に優しい気持ちを持つ為にはどうしたら、いいのだろう。
相手の立場に立って、その言葉ばかり受け止めていては、自分が無くなってしまう。
私はきっと極端なのだろう。
自分の意見を言いつつ、相手の意見も受け止めるとは、随分難しい事だ。
でも、ここをクリアしないと、私自身が成長出来ないし、辛くなる。
まずは、自分の意見を言う事から、始めよう。
言わないと、きっと私の心が辛くなるから、心の気持ちを伝えよう。
相手がその意見を受け取らなくても、
自分の意見より相手の意見が最適か、判断してまた意見すればいい。
そうでなければ、相手の心が狭い奴だ、と諦めればいいさ。
直ぐ意見を言うのが、苦手だったら、その場で言わなくてもいい。
後からでもいいから、考えて言おう。
そうしよう。後は、意見を言うためには、自分の意見をまとめるための判断基準、材料が必要だ。
論理的な考え方を学ぼう。身に付けよう。
そして、持ってる知識、目の前にある条件から、最適な自分の心の代弁、意見を伝えよう!
なんかスッキリしてきた。
忘れず、見返そう。
考える葦に私はなりたい。